[PR] 脂肪吸引 永遠の詩 忍者ブログ
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『紫乃……』
 震えるような声に、心まで震える。
 声なんか聞かなきゃよかった。
 着信があったからって、つい嬉しくなって、かけ直すなんてことしなければよかった。
 声を聞いてしまったら、顔を見たくなる。
 顔を見て、その笑顔を見て……口付けたくなる。
 そっとその逞しい体を抱きしめたくなる……
 抱きしめて抱きしめられて……何も考えられなくなるくらい、熱く愛して欲しい……
 そう願うのは罪なのだろうか。
『たっぷりと思い出させてやるよ』
 熱のこもった囁きに、文句をいいながらも胸を高鳴らせる自分がいる……
 ほんとは忘れてなんていない。
 たった10日前の出来事なのに、忘れるわけがない。
 恋人が残した口づけの痕は確かに薄れて消えて行こうとはしているけれども、愛された深さを忘れるわけがない。

 パジャマの中に手を忍ばせて、あの夜と同じようにそっと口付けの痕を辿った。
 恋人が凝視する前で、ゆっくりと指で辿る……
 尖った突起に触れ、思わず体がびくりと反応してしまう。
「……西脇さん……」
 吐息と共に、指でそれを捏ね繰りまわすと、息まで上がってきてしまう。
「西脇さん、西脇さん……」
 電話を切ったばかりなのに、もう恋しくてたまらない。
 零れ落ちる涙はそのままに、ただひたすらに名前を呼んで。
 逢いたくて。逢いたくて。どうしても逢いたくて。
 かなわない望みだとは分かっていても、逢いたくて。触れて欲しくて……
「や……西脇さ……んっ」
 まるで触れているのが、愛しい恋人の指であるかのようにさえ感じてしまう。
 恋人の指はゆっくりと素肌に触れて、肌の一つ一つを確かめるようにそっと下へと辿っていく。
「いや……っ」
 口で嫌だといっていても、本当に嫌なわけではない。恋人がもたらす快感に支配されてしまうのが怖くて、つい口走ってしまう軽い拒否の言葉。
 それに隠された本音まで恋人は分かってくれているのだろう、むしろちょっと強引に自分を奪っていく……
 下肢をゆっくりと辿り、高ぶった己に触れる。じれったいほどの愛撫に耐え切れず、柔らかく握りこむ。
 恋人が愛してくれるのと同じように、握りこんでは上下させる。
 優しいぬめりと共に、どんどん熱くなって昂ぶっていく己に興奮するかのように、きつく擦り上げては優しく包んでいく。
 指の腹で先端を分け入り、溢れる愛液とともに己を愛して。
「あ、あ……」
 閉じることも出来ない唇から吐息とも喘ぎとも分からない声が漏れ、それが余計に橋爪を煽っていく。
 唇の端から零れ落ちていく唾液の感触さえ、さらに加えられる快感のエッセンスとなっていく。
「西脇さ……にし……あ、ああ……んん……っ」
 理性より心で。
 肉体より気持ちで感じて。
 感情の高ぶるまま、涙と共に全てを吐き出して。
「西脇さん……」
 何度も名前を呼んで。零れる涙と共に、名前を呼んで。
 答えてくれないのは分かってる。無言のままの携帯にただひたすらに名前を呼び続けて。

 優しい言葉で語り合いたい。
 優しい微笑で見つめて欲しい。
 そんな他愛もない夢ばかりが大きくなる。
 こんな静かな夜には、余計に恋しさが募る。
 恋人の面影。
 恋人の微かな残り香……
 全てに思いが募っていく。

 逢いたくて、どうしても逢いたくて。
 逢いたくてたまらなくなるほど、あなたに逢いたい。




>>>続き出来ました……

 今作にも増して、危険度アップです。
 ええと、19禁指定してもいいかな……?
 紫乃さんの一人上手がエスカレートしてます……
 大丈夫な方だけ、どうぞ~


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